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テニス サーブの打ち方と上達のコツ

テニスにおいて、サーブの打ち方を上達させることは、テニスプレイヤーとしての成長の大きなポイントとなります。

 

どんな方でも自分のサーブに自信が持てるようになるよう、この記事では、サーブのポイント解説から、練習方法、さらには細かいフォームのチェックなどを解説します。

 

目次

テニス サーブの打ち方と上達のコツ.. 1

テニスのサーブが大切な理由.. 2

サーブの種類と打ち方.. 3

テニス サーブの種類... 3

フラットサーブの特徴と打ち方.. 3

スライスサーブの特徴と打ち方.. 4

スピンサーブの特徴と打ち方... 5

サーブを打つときのポイント.. 5

ラケット(グリップ)の握り方... 6

トスの上げ方のコツ... 6

トロフィーポーズでのサーブ姿勢... 7

肩の場所を意識する... 7

効果的なウォーミングアップ方法.. 8

肩甲骨のストレッチ... 8

キャッチボールでの準備運動... 8

サーブを上達させる練習方法.. 9

フォームのチェックを行う.. 9

スイングのリズムを確認する... 9

まとめ.. 10

 

 

 

          テニスのサーブが大切な理由

 

テニスに存在する様々なショットの中でも、サーブは最も重要と言われます。なぜそんなにサーブが重要視されるのでしょうか?

 

テニスは必ずサーブから始まり、サーブが良ければその後のラリーを自分の有利に運ぶことができるという点です。

 

相手のバックハンドを誘うサーブ、相手をコート外に誘導するサーブなど、相手をコントロールできるよいサーブを打てれば、自分がポイントを取る可能性が高まり、サービスエースが取れれば、ラリーに持ち込むことなくポイントになります。

 

テニスはサービスゲームをキープすること、つまり、自分がサーブ権を持ったセットを勝っていくことが、戦略の大きな軸となるスポーツです。サーブ権を持っていることは自分にとって大きなチャンスとなり、そのチャンスを逃さず掴み取っていくことが、テニスというスポーツの勝利にとって重要な意味を持ってくるのです。

 

          サーブの種類と打ち方

 

ベースラインの後ろから、手でボールを空中にトスして、地面に落ちるまでにラケットで打つ、というのが、サーブのルールとなっています(*)が、サーブの打ち方にはいくつかの種類があります。

 

サーブの上達ポイントやテクニックに入る前に、まずはサーブの基本的な種類について見てみましょう。

 

                       テニス サーブの種類

 

テニスにおけるサーブは、大きく分けると3つ、つまり「フラットサーブ」、「スライスサーブ」、「スピンサーブ」に分けられます。

 

この中でまず覚えたいのが「フラットサーブ」と「スライスサーブ」、そして上級者になったらマスターしたいのが「スピンサーブ」になります。

 

                       フラットサーブの特徴と打ち方

 

フラットサーブは、ボールにかかる回転が少なく、直線的な飛び方をするサーブです。そうした意味ではシンプルなサーブとも言えますが、一方では最もスピードが出やすいと言われることもあり、攻めのファーストサーブを打つのには適しています。

 

フラットサーブは、ボールに対してラケットの面をまっすぐに当てて打ちます。打ちたい方向にラケットをまっすぐ振るわけですから、打ち方としては比較的シンプルです。またラケットを振った方向にボールが飛ぶサーブなので、ボールの飛び方をイメージしやすいことがメリットです。

 

ボールトスは、自分より前にトスするのがよいでしょう。そうして、サーブを打つ際に勢いを前にかけるのがポイントになります。

 

ボールは、ラケットの最高地点で打ちます。高い位置から打つことでトップスピンがかかり、相手コートでバウンドしたあとにボールが伸びるという利点もあります。

 

                       スライスサーブの特徴と打ち方

 

次はスライスサーブです。ボールに横回転を加えることで軌道を曲げ、相手を翻弄することのできるサーブです。フラットサーブほどのスピードは出ないものの、そのぶんショットが安定しやすいという点もメリットです。

 

スライスサーブによってショットされたボールは、相手コートでバウンドしたあと、サーバーの利き腕の反対方向に曲がります。例えば右利きの選手が打ったスライスサーブはサーバー(サーブした選手)から見て左に曲がり、左利きなら右に曲がります。また、バウンド後の軌道がフラットサーブよりも低くなります。

 

大きな横移動を誘う低い軌道のサーブということは、相手をコート外に引き寄せ、オープンエリア(相手がカバーできない空いたエリア)を作りやすいということになります。

 

しかも相手の打点が低くなりやすいこと、また回転によりレシーブ時に飛距離を稼ぎにくいことなどから、相手のミスを誘いやすいという長所もあります。

 

一方でサーバーにとってはコントロールしやすくフォルトになりにくいため、ダブルフォルトを避けたい場合にも役に立ちます。

 

                       スピンサーブの特徴と打ち方

 

3つ目に紹介するのはスピンサーブです。こちらは、上級者向けとして紹介されることの多いサーブになります。

 

ボールに回転をかけるという点ではスライスサーブに似ていますが、横回転のスライスサーブと違って、スピンサーブはボールに縦回転をかけます。

 

スピンサーブを打つ際は、自分の身体の前にトスアップするフラットサーブとは異なり、自分の頭の上あたりをイメージしてトスアップします。

 

スピンサーブはバウンド後の軌道が高くなり、相手には返しにくいボールになります。また打ち方をマスターさえしてしまえば、ボールをサービスボックスに収めやすいサーブのため、やはりフォルト後のセカンドサーブで役立つサーブになります。

 

          サーブを打つときのポイント

 

いずれのサーブを打つ場合でも、基本、かつ最も重要なのが、適切なフォームを身につけることです。

 

テニスのサーブについてよく言われるのは、「どの種類のサーブでも身体の基本的な使い方は同じ」ということです。

 

トスアップ、ラケットを後ろに引く、体重移動による沈み込み、蹴り上げ、そしてスイングと、サーブの動作はこの5つの動作でできています。そのそれぞれを適切に、スムーズに行えるようになれば、サーブの技術が自然と上達していくことになります。

 

                       ラケット(グリップ)の握り方

 

テニスにおけるラケット(グリップ)の握り方は、コンチネンタル、ウエスタン、イースタンといった種類があります。こと初心者の場合は、コンチネンタルを試してみるのがおすすめです。

 

コンチネンタルグリップは、肩、肘、手首の各関節を使いやすくなり、ボールに回転やスピードをかけるのが容易です。サーブのほかスマッシュ、ボレーに活用されることの多いグリップでもあります。

 

コンチネンタルでは、ラケット面が地面に対して垂直になるように、つまり包丁を握るような感じでグリップを握ります。これにより、フォア、バックのいずれも握り替えをせずにプレーできるという点もメリットです。

 

                       トスの上げ方のコツ

 

トスアップ(トスを上げる行為)のときに注意したいのは、「ボールに回転をかけない」ことです。それによりサーブが安定し、ひいては様々なサーブの打ち分けも容易になってきます。

 

トスアップの方法は大きく2種類あり、1つ目は、親指と小指で軽く側面を挟みつつ、人差し指、中指、薬指の上に乗せたボールをトスアップする方法です。手のひらで押し出すようにボールを上げると、よりトスアップが安定します。

 

もう一つは、親指と人差し指で挟み込む方法です。ちょうどコップを持つような感じで、手のひらを上に向けず、横に向けたまま、トスを上げます。この方法は肘が曲がりにくくなり、トスアップが安定しやすいはずです。

 

トスの高さは、必要以上に高くも低くもならないようにします。適切な場所にボールを「置く」イメージです。それにより、高すぎて風の影響を受けることも、低すぎて打ちにくかったりネットミスが増えたりするようなことも、なくなります。

 

なおトスアップには、「正解」と言えるような一律の方法はありません。上記を参考にしつつ、自分が安定してトスアップできる上げ方を見つけましょう。

 

                       トロフィーポーズでのサーブ姿勢

 

トス後に身体が沈み込んでいるときのフォームを、「トロフィーポーズ」と呼びます。これがきれいにできるよう意識するのも、サーブ上達のポイントです。

 

トスをまっすぐ適切な高さに上げる、ラケットを持った利き手を後ろに引く、それから利き手の逆側の足に体重をかけて沈み込む、という三段階を意識すると、トロフィーポーズが整います。

 

この三段階を意識し、トロフィーポーズがスムーズにできるようになれば、あとはボールをラケットの面でショットするだけで、自然と良いサーブが打てます。

 

                       肩の場所を意識する

 

サーブの際の「肩の位置」も重要です。

 

例えばトロフィーポーズを取っている際は、利き腕の肩が下がっており、またスイングの際は利き腕が高く、利き手の逆側の肩が下がります。つまり、肩の位置が「入れ替わる」ことになります。

 

この肩の「入れ替わり」を意識すると、サーブの際に身体をひねる動作がスムーズになります。

 

ただ、肩の入れ替わりだけを意識していると、身体が「開いて」しまい、下半身安定しません。それを防止するため、利き腕側の足を後ろに残すような感覚を持つとよいでしょう。

 

          効果的なウォーミングアップ方法

 

サーブ練習の「前」にも、サーブ上達のヒントがあります。それは、ウォーミングアップです。

 

サーブ動作では肩の動きが重要になるため、肩甲骨の周囲にある筋肉をほぐしておくことで、サーブの上達、さらには怪我などのトラブル防止に効果があります。

 

                       肩甲骨のストレッチ

 

肩甲骨周りの筋肉をストレッチする方法は様々ありますが、いずれにせよ「肩甲骨をよく動かす」ことをイメージして行うのが重要です。

 

おすすめなのは、両腕の肘を曲げてくっつけ、また両手の小指同士もくっつけて、そのまま腕を上下に動かすストレッチです。これを数回行うことで、肩甲骨の周囲の筋肉をほぐすことができます。この際も、肩甲骨がよく動いていることを意識しながら行ってください。

 

                       キャッチボールでの準備運動

 

また、キャッチボール、つまりテニスボールを野球やソフトボールのように手で投げ合うのも、よいウォーミングアップになります。

 

この際も、肩甲骨がよく動いていることを意識しながら、ゆっくりとした動作でキャッチボールをすることにより、ストレッチ効果を上げることができます。

 

          サーブを上達させる練習方法

 

ここまで、サーブの基本的なポイントや動作、ストレッチといった部分について解説してきましたが、それらがうまく身についているかを確認するためには、「フォームチェック」、そして「スイングのリズム確認」がおすすめです。

 

                       フォームのチェックを行う

 

自分ではサーブをいい感じに打てていると思っていても、周りから見ると案外フォームにクセがある、といったケースは、よく見られるものです。「あそこを直せばいいのに……」「もう一歩でさらにサーブが上達しそうだけれど……」といったポイントが周りの人からは明らかなのに、自分では気づいていない、というケースです。

 

つまり、自分のフォームを自分以外の視点から見てみることで、かんたんに問題点がわかる場合があるのです。

 

やり方としては、スマートフォンで自分のフォームを撮影してみる、またテニス仲間やコーチがいるなら、その人達にフォームを見てもらって問題点を指摘してもらう、といったものがあります。

 

基礎的な練習にこうしたフォームチェックを取り入れることで、スイング時のフォーム矯正を行うスピードを格段にアップできます。

 

                       スイングのリズムを確認する

 

もう一つ意識してみたいのが、サーブにおけるスイング時の「リズム」です。

 

サーブ前に左手でボールをつく選手を見たことはないでしょうか。あの動作が目的としているのが、要は「リズムを作ること」なのです。

 

ボールをつき、トスアップして、トロフィーポーズから、スイングしてショット…という一連の流れをリズミカルに行うことで、サーブに集中し精度を高めたり、ショット後の展開をイメージしたり、といったことができるようになります。これが、サーブにおける「スイングのリズム」です。

 

この「リズム」についても何か正解があるわけではありません。例えば、サーブ前にボールを1回だけつく人もいれば、2回、3回、といった人もいます。それで自分のペースをつかみ、相手や、コート外で起きていること(客の声など)に惑わされることなく、イメージ通りのサーブができれば、それがあなたの正解になります。

 

          まとめ

 

ここまで、サーブの種類やポイントや、練習前のストレッチ方法や上達のコツなどを紹介してきました。それぞれを読むことで具体的なイメージができてくると、あとは練習によってサーブが確実に上達するはずです。

 

ただ、一番意識してほしいこと、いつでも覚えておいてほしいことは、「サーブが上手くなると、もっとテニスが楽しくなる」ということです。

 

ポイントの起点であり、初心者でも上級者でも必須の技術であるからこそ、イメージ通りのサーブができるようになり、自分のペースで試合運びを作れるようになったときの嬉しさ、楽しさは、ひとしおです。

 

ここで紹介したポイントをぜひ練習に取り入れ、よりテニスを楽しんでいただければと思います。

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